熱性けいれん
熱性けいれんとは
熱性けいれんは、生後6カ月~5歳頃の子どもが急な発熱に伴って意識障害やけいれんを引き起こす病気です。けいれんの多くは発熱後の24時間以内にみられ、数十秒ほどで治まることが多いです。ただし、まれに20分以上続くこともあります。
熱性けいれんは乳幼児期のお子さんの15人のうち1人が1回は経験すると言われています。
熱性けいれんの原因
熱性けいれんは、発育途中の脳神経細胞が急な体温の変化に弱いために起こります。
また、遺伝的な要因もあり両親に熱性けいれんがあると、お子さんも起こす頻度が高いと言われています。
熱性けいれんの症状
多くの場合は両方の手足を伸ばした状態で、両手両足をガクガクふるわせます。白目をむいて、唇が赤黒くなることもあります。意識はなく名前を呼んでも反応はありません。ただ、ほとんどの場合は数十秒でけいれんはおさまります
熱性けいれんが起きた時の対処法
お子さんがけいれんを起こしたら、親御さんはまず落ち着くことが大切です。お子さんを平らな所に寝かせて、嘔吐してものどに詰まらないように顔を横に向けましょう。
そして、正確に様子を観察するようにしてください。
- ・数十秒で症状は治まっているか
- ・左右同じようにけいれんしているか
数十秒以上けいれんが続いたり、左右で差がある場合は注意が必要です。
発作を繰り返したりする場合は緊急を要しますので、救急車を呼んで受診するようにしてください。