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臍ヘルニア(でべそ)について|糟屋郡篠栗町の小児科 おおしまこどもクリニック

おむつかぶれ

臍ヘルニアとは

臍ヘルニアとは、一般的に「でべそ」のことを言い、生後間もない乳児のへその緒がとれた後、おへそが飛び出してくる状態を臍(さい)ヘルニアと呼びます。
乳児が生まれて間もない時期は、まだおへその真下の筋肉が完全に閉じていないため、泣いたりいきんだりするとお腹に圧力が加わり、筋肉の隙間から腸が飛び出すことで、おへそが出た状態(でべそ)になります。触れると柔らかく、圧迫するとお腹の中に戻りますが赤ちゃんが泣いたりしてお腹に力が加わるとまた飛び出してしまいます。
臍ヘルニア(でべそ)は1歳頃までに自然に治ることが多いですが、稀に飛び出た腸がおなかのなかに戻らなくなることもあります。

臍ヘルニアの治療

当院では、臍ヘルニアの治療として有効性が確認されている「圧迫療法」を実施しています。
圧迫療法とは、おへそに綿球を押し込むことで、腸が飛び出さないようにします。
いろいろな方法が試みられていますけど、当院では綿球を透明の通気性のテープで固定し、その上に防水性の透明テープで保護するやり方を行っています。
このやり方で、ほとんどの乳児は1~2ヶ月で改善することが多いですが、2歳を超えている場合の臍ヘルニアは手術が必要となる場合があります。そのような場合は手術ができる専門の医療機関をご紹介いたします。

ご家庭で気をつけていただきたいこと

  • ・乳児の場合は特に患部が気になって触ろうとしますが、なるべく赤ちゃんが触らないように気をつけましょう。
  • ・テープを貼っている部分がかぶれてきたり、臭ったりしている場合は受診するようにしてください。
  • ・テープを貼ったままで入浴していただいても問題ございません。

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