副鼻腔炎(蓄膿症)
副鼻腔炎(蓄膿症)とは
副鼻腔炎とは、鼻の奥にある空洞である副鼻腔(ふくびくう)粘膜が、ウイルスや細菌の感染によって炎症が起こすことを言います。
副鼻腔炎は、適切に治療を行うことで多くの場合は1~2週間程度で改善しますが、治療せずに放置してしまうと慢性化することがあります。これを「慢性副鼻腔炎」と言います。慢性副鼻腔炎は、治療期間が長くなる可能性がありますので早めに治療をすることが大切です。乳幼児は副鼻腔がまだ小さいため、副鼻腔炎にはならないとされていますが、4歳前後を過ぎるころになると副鼻腔が広がるため炎症を起こしやすくなります。
副鼻腔炎の症状
副鼻腔炎の症状は、黄色く粘り気のある鼻水や鼻づまり、後鼻漏、頭痛や膿が溜まることで顔に痛みが出ることがあります。また、鼻づまりによって匂いがわかりにくくなる嗅覚障害や中耳炎を併発することもあります。多くの場合は、風邪を引いた後に発症します。風邪が治った後も黄色い鼻水や鼻づまりの症状が長引く場合は、副鼻腔炎が疑われますが、小さいお子様はなかなか症状を訴えられないので、ご家族の方が気づいてあげて早めに医療機関を受診することが大切と言われています。
副鼻腔炎の治療
鼻やのどの診察をしたうえで、画像検査を行います。抗菌薬の使用の判断のため細菌検査をすることもあります。 治療方法としては、鼻水の吸引やお薬の噴霧を行ったり、症状を抑える薬を処方したり必要に応じて抗菌薬を使用することもあります。