嘔吐・下痢症
下痢とは
下痢はお子さんによくみられる症状の一つで、消化管に何らかの問題がある可能性が高いです。
下痢の原因は、ウイルスによるもの、細菌によるもの、アレルギーによるものなど様々です。
急な下痢は、ウイルス性胃腸炎によるものが多く、自然に治っていくことが多いのですが、ときに重症化する場合があります。
下痢であっても、「機嫌が良い」「食欲がある」という時はあまり心配はいりません。
ただし、明らかにいつもと違う様子であれば、一度医療機関を受診してみてください。
下痢になった際の注意点
お子さんが下痢になった際に注意することは、脱水のサインを見逃さないことです。
大量の下痢が何度も出ていたり、尿が出ていないなどがあれば、早期に医療機関を受診してください。
同時にお子さんの様子の変化もしっかり観察し「食欲がない」「元気がない」などのサインを見逃さないようにしてください。
次のような症状がある場合はできるだけ
早く医療機関を受診してください。
- ・皮膚や口が乾燥している
- ・1日に何度も大量の下痢をする
- ・尿が半日以上出ていない
- ・意識が鈍くトロンとしている
また、「尿の量と回数」「便の量と回数」も診察する上で重要な指標となりますので、医療機関を受診した際に伝えれるようにしてください。
可能であれば、写真を撮ってきていただくと正確な診断につながります
急性虫垂炎の治療
虫垂炎を放置すると穴が開いて、腹膜炎を起こすことがあります。炎症が軽度な場合は、点滴や投薬、食事制限などで保存的治療を行います。炎症が重度な場合に、虫垂を切除する外科的治療となります。